個人情報をばらまく人々

最近、というかもう随分前からだけど、本名や顔を晒してブログを書く人が多い。

99%趣味(誰かアフィリンク踏んで買い物してくれといういやらしさは1%)でやってる僕にはよくわからないけど、セルフブランディング?とかそういうあれなんでしょうか。

最近晒した子のブクマにも、後悔するよ、なんてコメントがあったけど、本当にそれに尽きる。後悔しないんだろうか… 余計なお世話だろうけど…

 

つい最近、知り合いのブログを発見してしまった。

本当に知り合い程度の関係で、お互い名前も覚えてないぐらいなんだけど、いくつか記事を読んで「うわあ、絶対あいつじゃん」と確信してしまった。

顔や名前といったクリティカルなものでなくても、知り合いが見ればわかる情報はあまりに多い。

前にも書いたけど、何件か記事を読んで断片的な情報を積み上げてしまえば知り合いなら特定できてしまう。この知人も具体的な個人情報は出していなかったんだけど、たまたま読んだ記事に気になるところがあったので他の記事も漁っていると結果的に特定に繋がった。

ビビったのが、彼が自分の勤める会社を死ぬほどディスっていたこと。しかも自分の本名や住所はもちろん、SNSのアカウントまで伏せているのに、なぜか社名は晒していた。自分の勤めるブラック企業への復讐、とかではなく、今後も働き続ける意思を示しながらもなぜか平気で中傷しまくっている。

 

彼の場合は単純に頭が悪いだけなんだろうけど、なんでも書けてしまう(書きやすい)ブログを○○○○(本名)という自分自身と紐づけてやるのは、ちょっと危ないんじゃないかな、というのは一般的な認識だと思う。ブログをやっていれば意図せず炎上してしまうこともあるだろうし、そんな時にオフラインの自分にまで延焼するか否かは、あまりに重要すぎる。

 

これまた最近の話なんだけど、暇だったので昔の友人の名前で検索して遊んでいたら、Facebookや所属研究室等は一切出てこないのに、前略プロフィールだけが出てきた。

前略プロフィール全盛期に思春期を過ごした世代にとってはよくあることなんだけど、性別欄の「パコられる方(ワリャ」を見て心の底から同情した。もうパスワードも忘れてアカウントを消せないのだろう。彼女は前略プロフィールが閉鎖されるその日まで、名前を検索される度に中学生の頃に作った糞下品なプロフィールを見られることになる。クラスメイトとしてはいい子だったし、風の噂ではそこそこ順風満帆な人生を送っているらしく、それだけに本当に同情を禁じ得ない。人の没落を至上のエンターテイメントにしている僕が同情するレベル。

 

若気の至り、黒歴史、大抵のものはそのうち忘れ去られるし、せいぜいが当時のコミュニティの仲間内でいじられる程度だろう。

しかし、ネットの黒歴史はそう簡単には消えない。これから知り合う人すべてに見られることになる。

それでも本当にいいのか。覚悟はあるのか。僕は無理。